キャラクターの目に涙がにじんだ状態、またはうるんだ瞳の表情を指す。泣いている状態の手前にある感情表現であり、感情が臨界点に達しつつある瞬間を切り取ったものである。

涙目は、羞恥・緊張・軽い痛み・感動・快楽への戸惑いなど比較的穏やかな感情刺激の結果として描かれることが多い。性的な描写では快楽への戸惑いや恥じらいの発露として登場する頻度が高く、表情の中でも特に「儚さ」「守りたさ」を引き出す要素とされる。描き方としては、瞳のハイライトが増す・目が潤んで見える・下まつ毛に涙の粒が宿るといった技法が用いられ、繊細な感情の変化を視覚的に伝える。完全に泣き崩れていない分、日常シーンや感情の高まりを表すシーンでも自然に溶け込みやすい。

「泣き顔」が涙をこぼし顔を歪めるなど感情が溢れた状態であるのに対し、涙目はまだ涙が流れておらず、感情が頂点に達する寸前の状態を示す。この寸止め感・未然のまま保たれた緊張感が固有の魅力を生む。

泣き崩れる前の一瞬に凝縮された繊細な感情表現はキャラクターへの感情移入を高め、保護欲や緊張感を掻き立てる。過剰でなく控えめな感情表現が好まれる文脈では、泣き顔よりも涙目の方が選ばれることが多い。