トロ目とは、快楽や恍惚感によってキャラクターの瞳がとろけるように焦点を失い、半開きになった状態を指す視覚表現である。とろ目とも表記され、顔全体のゆるみを描写する「とろ顔」と比べて、目元という局所的なパーツに焦点を当てた、より記号的・視覚的な表現として位置づけられる。

二次元コンテンツにおいては、ハイライトが消えかけた瞳、焦点の合っていないぼんやりとした光彩、半分閉じたまぶたなどの描写要素によって表現されることが多い。快楽の高まりとともにトロ目が深まっていく過程を段階的に描く演出は定番であり、イラストや漫画における重要な感情記号として機能している。完全に意識を失う直前の「意識があるがもう抗えない」という状態を象徴する表現として解釈されることも多い。

類似概念であるとろ顔が表情全体で快楽を表現するのに対し、トロ目は目だけで状態を示す記号的表現であるため、表情の一部分として組み合わせて使われる場合が多い。ハート目が感情の「傾倒」を記号化するのとは異なり、トロ目は快楽による意識の朦朧を主に示す点で区別される。

目は感情表現の核として二次元キャラクター描写において特に重視されており、トロ目はそのなかでも「快楽に落ちていく様子」を端的かつ強烈に伝える記号として高い人気を誇る。